中国経済運営は積極財政維持、中央経済工作会議 国内の矛盾顕著と認める
2025年11月12日、中国・北京の中心部で撮影 REUTERS/Maxim Shemetov
[北京 11日 ロイター] - 中国は10─11 日に中央経済工作会議を開催、2026年の経済運営について消費と投資を刺激し高い経済成長を維持する「積極的」財政政策を継続する方針を示した。
新華社の報道よると、中国は来年、カウンターシクリカルとクロスシクリカルの調整を強化する。「必要な財政赤字、総負債規模、総支出を維持し、科学的な財政管理を強化して財政支出構造を最適化する積極的な財政政策を引き続き実施する」とした。
銀行預金準備率と金利の引き下げを含む手段を柔軟に展開するという。またイノベーション主導の戦略を堅持し、新たな成長牽引要因の育成と拡大を加速させながら、家計消費を押し上げるための措置を講じるとした。
新華社によると、会議では消費押し上げへの特別措置の実施や、都市と農村部住民の所得増加を確約。「国内の強い供給と弱い需要の間の矛盾が顕著」と指摘した。また、投資回復をうたっており、この矛盾が来年まで続くことを示唆。アナリストからは、今回の政策方針は資源を輸出重視の製造業に向けるものだとの見方がでている。
グローバルデータ・TSロンバードAPACのシニアエコノミストは「今年の会議は消費について具体的になったようだ」と指摘。「財政政策は補助金や所得増加計画を通じ、消費を直接刺激すると期待される」と述べた。
コンファレンス・ボードのアジア太平洋地域シニアエコノミスト、マックス・ゼングレイン氏は「消費を何度も強調している。これは以前にもあったことだ」と指摘。中国の生産と需要の目標は「依然として矛盾している。政策でどう解決されるのかを見守る必要がある」と述べた。
会議では26年の経済成長、財政赤字、国債発行などの目標を設定、合意されるが、3月の全国人民代表大会まで発表されない。
政府顧問やアナリストによると、来年も現行の5%前後の成長率を維持する可能性が高い。
調査会社ガベカル・ドラゴノミクスの副ディレクター、クリストファー・ベドー氏は、政府は家計消費支援へ一段と対策を講じるだろうが「控えめ」なものにとどまるとの予想を示した。





