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独ティッセンクルップ、26年は大幅赤字の見通し 鉄鋼再編費用が響く
2025年12月09日(火)18時54分
写真はドイツの複合企業ティッセンクルップの製鉄工場。11月5日、ドイツ・デュースブルクで撮影。REUTERS/Leon Kuegeler
[エッセン 9日 ロイター] - ドイツの複合企業ティッセンクルップは、2026年に最大8億ユーロ(9億3100万ドル)の純損失を計上するとの見通しを示した。
インドのジンダル・スチール・インターナショナルへの売却を目指している鉄鋼部門の再編に伴う引当金が背景。
現在、ジンダル・スチールと交渉中で、デューデリジェンスの完了後、正式な買収提案を受ける可能性がある。
ティッセンクルップは長年、鉄鋼部門の売却を目指してきたが、同事業に関連する27億ユーロの年金債務などがネックになり、売却が実現していない。
鉄鋼部門は前年度に6億ユーロの減損を計上。アジアの激しい競争、米国の関税、欧州経済全般の低迷が響いた。
同社のフランクフルト上場株は早朝の取引で4%下落している。





