日経平均は小反発、材料難で方向感出ず SBGの下げが重し
12月8日、東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比90円07銭高の5万0581円94銭で取引を終えた。写真は東京証券取引所で2015年12月撮影(2025年 ロイター/Yuya Shino)
Hiroko Hamada
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比90円07銭高の5万0581円94銭で取引を終えた。新規の材料が乏しい中、指数の方向感は出づらく一進一退の動きが続いた。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ(SBG)の下げが重しとなった半面、プライム市場では8割近くの銘柄が値上がりするなど、相場全体の底堅さも確認された。
日経平均は前営業日比151円高でスタートした後、すぐにマイナス転換し、一時267円安の5万0224円65銭まで値下がりした。指数寄与度の大きい銘柄の一角の下げが重しとなったが、次第に下げ幅を縮小。後場は前営業日終値を挟んでもみ合う展開が継続した。物色面では、先週に買われた銀行株などに売りが出た一方、軟調だったセクターに買い戻しが入り、循環的な動きがみられた。
GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているほか、年末という季節柄もあり、なかなか上値を追いにくい状況」と話した。日銀の会合にも関心が集まる中、「仮に植田和男総裁の会見でタカ派的な姿勢が確認された場合、銀行株の上昇を伴いTOPIXは堅調に推移しそうだ」(池田氏)という。
TOPIXは0.65%高の3384.31ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.65%高の1742.98ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆0191億8500万円だった。東証33業種では、非鉄金属、不動産、建設など27業種が値上がり。小売、銀行、その他製品など6業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.52%高の670.99ポイントと小幅に3日続伸した。
個別では、ソフトバンクグループが3%超安となり、日経平均を123円ほど押し下げた。レーザーテック、ファーストリテイリングも値下がり。一方、フジクラ、三菱重工業が堅調。三菱商事、伊藤忠商事はしっかり。
プライム市場の騰落数は、値上がり1267銘柄(78%)に対し、値下がりが283銘柄(17%)、変わらずが59銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 50581.94 +90.07 50643. 50,224.65─50,67
09 8.05
TOPIX 3384.31 +21.75 3369.2 3,355.45─3,385.
1 27
プライム市場指数 1742.98 +11.23 1735.2 1,728.23─1,743.
8 42
スタンダード市場指数 1506.56 +8.45 1500.7 1,499.96─1,507.
7 12
グロース市場指数 878.83 +4.66 875.26 872.05─879.47
グロース250指数 670.99 +3.48 668.46 665.38─671.56
東証出来高(万株) 195404 東証売買代金(億円) 50191.
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