ニュース速報
ビジネス

国債先物は続落、長期金利18年半ぶり1.965% 20年債金利は過去最高水準

2025年12月08日(月)16時09分

写真は円紙幣。都内で2024年7月代表撮影。REUTERS

[東京 8日 ロイター] - 8日の東京円債市場で、国債先物中心限月12月限は、前営業日比10銭安の133円84銭と続落して取引を終えた。週内に5年債・20年債入札を控える中、円債は売りが優勢となった。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.965%と、2007年6月以来の高水準を付けた。現物市場では新発20年債利回りが同3.0bp上昇の2.950%と過去最高水準を付けた。

国債先物は買いが先行。その後一時マイナス圏に沈む場面があったものの、現物市場で中長期ゾーンが底堅く推移したことを眺めて、再びプラス圏に浮上した。

後場に入り手掛かり材料に乏しい中、国債先物は前日終値を挟んでもみ合いで推移。あすの5年債入札に向けた調整圧力の動きから、現物市場の中期ゾーンに金利上昇圧力がかかったことや時間外取引の米金利の小幅な上昇を眺めて、国債先物は徐々に弱含んだ。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニア債券ストラテジスト、鶴田啓介氏は「(先週の様な日銀の金融政策を巡る)思惑主導での金利上昇圧力は一旦落ち着いたように見える」と指摘。ただ、全体的に市場の様子見姿勢が広がっており、「円債を買い支える動きも乏しい」とみる。

現物市場では、新発債利回りは超長期ゾーンの金利上昇が目立った。「同ゾーンは先週に大きくフラット化した反動もあり、売り戻しの動きが出ている様だ」(鶴田氏)との声が聞かれた。     

2年債は前営業日比1.0bp上昇の1.060%と、07年7月以来の高水準。5年債は同1.5bp上昇の1.450%と08年6月以来の水準まで上昇。30年債は同3.0bp上昇の3.385%、40年債は同0.5bp上昇の3.660%。

朝方発表された10月の毎月勤労統計(速報)や7-9月期の国内総生産(GDP)2次速報に対する相場の反応は薄かった。

このほか、日銀はきょう午後3時45分から銀行等グループ等、午後5時30分から証券グループ等で、債券市場参加者会合を開催する。

短期金融市場で無担保コール翌日物の加重平均レートは、前営業日(0.477%)から変わらずの見通し。「市場参加者の調達ニーズは引き続き強い」(国内金融機関)という。

大阪取引所のTONA3カ月金利先物の12月限(最終取引月は26年3月)は0.0025高の99.2975。

  OFFER BID 前日比  

2年 1.051 1.061 0.011 15:08

5年 1.442 1.448 0.011 15:13

10年 1.959 1.964 0.015 15:03

20年 2.948 2.955 0.035 15:10

30年 3.379 3.392 0.031 15:14

40年 3.664 3.676 0.017 15:10

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ニデック第三者委「永守氏が一部不正容認」、 業績圧

ワールド

米、中東5カ国の大使館職員に退避命令 情勢緊迫で

ビジネス

金現物が下落、ドル堅調が圧迫 銀・白金も安い

ワールド

中東紛争4日目、イランの報復続く 民間人死者も拡大
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 6
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 7
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 8
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中