豪証取、情報開示システムに障害、一部復旧も約80銘柄が取引停止

　１２月１日　オーストラリア証券取引所（ＡＳＸ）の情報開システムで１日午前、障害が発生した。写真はＡＳＸのロゴ。８月１９日、シドニーで撮影（２０２５年　ロイター／Hollie Adams）

Scott Murdoch

[１日 ロイター] - オーストラリア証券取引所（ＡＳＸ）の情報開システムで１日午前、障害が発生した。一部の企業の開示情報は公表が再開されたが、完全復旧には至っていない。

情報開示システムは現地時間午前９時（日本時間午前７時）に停止。午前１１時２２分（同午前９時２２分）以降に受領した一部の企業の開示情報は公表できたが、まだ公表できていない開示情報が残っている。

ＡＳＸは完全復旧に向けて作業を進めていると表明した。

障害発生中に株価に影響を与える可能性のある情報を発表する予定だった企業の株式は、取引停止となった。ＡＳＸによると、約８０銘柄が取引停止となっている。

ＡＳＸの取引と決済への影響はなかった。

ＡＳＸでは昨年１２月、決済システムに障害が発生。豪証券投資委員会と豪準備銀行（中央銀行）は、重要な市場インフラを安定的、安全かつ弾力的に維持する能力に懸念があると批判していた。