旧統一教会の韓鶴子総裁、初公判で起訴内容を否認
12月1日 尹錫悦前大統領の妻である金健希被告に高級品を不正に贈ったとして起訴された、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子被告(写真中央)に対する初公判が1日、ソウル中央地裁で開かれた。写真は9月22日、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Ju-min Park
[ソウル 1日 ロイター] - 尹錫悦前大統領の妻である金健希被告に高級品を不正に贈ったとして起訴された、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子被告に対する初公判が1日、ソウル中央地裁で開かれた。
検察当局は、韓被告が金被告にシャネルのバッグ2個、ダイヤモンドのネックレス、野生の高麗人参を提供し、その見返りとして事業上や政治的な便宜を図ってもらおうとしたと主張した。
韓被告はまた、尹前大統領の側近に現金を渡し、教会のプロジェクトへの支援と引き換えに教会員を動員して、2022年の韓国大統領選での尹氏の勝利を支援した罪にも問われている。
82歳の韓被告は車椅子に乗り、白いマスク姿で公判に出廷した。被告側は贈賄の疑惑を「虚偽の情報」だと否定し、不正行為は公判中の教会幹部によるものだとしている。
検察官は「韓被告は旧統一教会の最高権力者だ。同被告の承認なくして違法な資金やロビー活動が1ウォンたりとも動くことはない」と述べた。教会員が集めた寄付金が「権力を買うための道具」として使われたと指摘した。
これに対し韓被告の弁護士は、教会の役員らが韓氏に知らせずに「政治的野心」から単独で行動したと反論した。





