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午後3時のドルは151円後半、1週間ぶり高値圏で売買交錯

2025年10月22日(水)15時56分

 10月22日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの151円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤とほぼ変わらずの151円後半で取引されている。前日海外で1週間ぶりに152円台へ乗せたドルは、買いこそ一服となったものの、高市新政権が打ち出す景気刺激策への期待感などから、円が弱含む地合いに変わりはなかった。

東京市場のドルは151円半ばまで反落する場面もあったが、下値では買いが強まり、すぐに151円後半へ切り返した。「『高市トレード』による円安がある程度進んだことで、目先は一服感があるが、日銀の早期利上げが見込みにくい中、円の先安見通しは根強い。ドルの下値では押し目買いが入りやすい」(トレイダーズ証券市場部長の井口喜雄氏)という。

ドルは前日海外で一時152.18円まで上昇し、今月14日以来の高値を更新した。

円は対ドル以外でも弱含みで、スイスフランは190円後半と前日海外でつけた史上最高値圏で底堅い動きが続き、豪ドルは98円後半まで4日続伸し、直近安値から3円近く上昇した。

月内に行われる予定の米中首脳会談に関心を寄せる声も聞かれた。トランプ米大統領が、中国の習近平国家主席との会談は実現しない可能性があると述べたことで、前日の米市場では株価が下落する場面があった。「交渉過程でトランプ氏が態度を軟化させ、落としどころを探るだろうとの見方が優勢」(大手銀のトレーダー)だけに、そのシナリオに変化が生じるリスクが警戒されているという。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 151.86/151.87 1.1613/1.1614 176.36/176.37

午前9時現在 151.86/151.90 1.1598/1.1601 176.17/176.18

NY午後5時 151.92/151.94 1.1598/1.1601 176.23/176.26

ロイター
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