ニュース速報
ワールド

ICJ、ガザ・西岸でのイスラエルの義務巡り勧告的意見発表へ

2025年10月22日(水)17時54分

 10月22日、国連の最高司法機関である国際司法裁判所(ICJ)は、パレスチナ自治区ガザとヨルダン川西岸で活動する国連などの支援機関に対するイスラエルの義務について、勧告的意見を公表する。写真は支援物資を運ぶパレスチナ人。10月21日、ガザ地区で撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa)

Stephanie van den Berg

[ザ・ハーグ 22日 ロイター] - 国連の最高司法機関である国際司法裁判所(ICJ)は22日、パレスチナ自治区ガザとヨルダン川西岸で活動する国連などの支援機関に対するイスラエルの義務について、勧告的意見を公表する。

国連総会の要請に基づくもので、ガザ紛争にとどまらず世界中で活動する国連職員の保護に関する各国の義務にも影響する可能性がある。ICJの勧告的意見は法的・政治的な重みを持つが、法的拘束力はなく裁判所に強制執行権限はない。

ICJは午後3時(日本時間午後10時)に意見の読み上げを始める。

国連の弁護士とICJにおけるパレスチナ代表は4月、イスラエルが3─5月にガザへの援助物資の搬入を拒否したのは国際法違反だと主張した。その後、一部の搬入は認められたが、国連当局者は、物資の量は人道的危機の緩和に必要な水準にはほど遠いとしている。

イスラエルはICJの審理には出席しなかったが、書面で法的立場を表明した。サール外相は4月、審理を「サーカス」と一蹴し、ICJが政治化されていると批判した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシアがキーウに夜間爆撃、6人死亡 冬控え全土でエ

ワールド

インドネシア中銀、金利据え置き 利下げ効果とルピア

ワールド

安保環境に一層厳しさ、「しっかり防衛強化」と小泉防

ワールド

バークレイズ、米自動車ローン会社関連で費用1.1億
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 5
    米軍、B-1B爆撃機4機を日本に展開──中国・ロシア・北…
  • 6
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 7
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 8
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 9
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 10
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 6
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 7
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 8
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 9
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 10
    TWICEがデビュー10周年 新作で再認識する揺るぎない…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中