仏エルメス、第3四半期は9.6%増収 中国市場が「わずかに改善」

10月22日、仏高級ブランドのエルメスが発表した第3・四半期決算は、売上高が前年比9.6%増加した。写真は2023年12月、香港で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[パリ 22日 ロイター] - 仏高級ブランドのエルメスが22日発表した第3・四半期決算は、売上高が前年比9.6%増加した。主要市場の中国で改善が見られたという。
同業のLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)や化粧品大手ロレアルなどが同様の改善を示しており、エルメスも世界の高級ブランド品売上の約3分の1を占める中国の消費者について、慎重ながらも楽観的な見方を示した。
エリック・デュハルグエ最高財務責任者(CFO)は、大中華圏で「第3・四半期にわずかな改善が見られた」とし、10月も好調なスタートを切ったと述べた。さらに、トレンドに変化はなく、第4・四半期も好調を維持するだろうと見通した。
第3・四半期の売上高は38億8000万ユーロ(45億2000万ドル)で、ビジブル・アルファのアナリスト予想(10%増)とほぼ一致した。
売上高の半分近くを占めるレザー商品の売上高は13.3%増だった。