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米中小企業景況感、9月は悪化 インフレ加速の懸念再び

2025年10月15日(水)10時50分

全米独立企業連盟(NFIB)が14日発表した9月の中小企業景況感指数は98.8で、前月から2.0ポイント低下した。写真はニューヨークのマンハッタンで撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)

[ワシントン 14日 ロイター] - 全米独立企業連盟(NFIB)が14日発表した9月の中小企業景況感指数は98.8で、前月から2.0ポイント低下した。向こう6カ月の事業環境が悪化すると見込まれていることが分かった。

また、多くの事業者が値上げを実施したか、実施する予定だとし、インフレがさらに加速することが示唆された。

米政府機関閉鎖を受け、不確実性指数は8月から7ポイント上昇して100となり、過去51年間で4番目に高い水準となった。

今後6カ月の景況感改善を予想する経営者の割合は23%で、前月から11ポイント低下した。投入コストの上昇を理由に、インフレが経営上の最も重要な問題であるとの回答は14%で3ポイント上昇した。

また、平均販売価格を引き上げたとの回答は3ポイント増の24%。今後3カ月に値上げを予定しているとの回答は約31%で、8月より5ポイント上昇した。

NFIBのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルバーグ氏は「不確実性は非常に高く、政権の多くの政策変更はなお宙に浮いたままだ」と指摘。経済成長は堅調だが、主流企業に影響を与える支出よりも、おそらく人工知能(AI)関連の投資にけん引されているとの見方を示した。

ロイター
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