ニュース速報
ビジネス

再送-ロシュとリリーのアルツハイマー病診断用血液検査、米FDAが承認

2025年10月14日(火)12時47分

 10月13日、スイス製薬大手ロシュ・ダイアグノスティックスは、米食品医薬品局(FDA)が、同社と提携先の米同業イーライリリーが共同開発したアルツハイマー病の早期診断を補助する血液検査を承認したと発表した。写真はイーライリリーのロゴ、米カリフォルニア州で2020年9月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

(治療薬の名称を統一しました)

[13日 ロイター] - スイス製薬大手ロシュ・ダイアグノスティックスは13日、米食品医薬品局(FDA)が、同社と提携先の米同業イーライリリーが共同開発したアルツハイマー病の早期診断を補助する血液検査を承認したと発表した。

FDAは5月、アルツハイマー病診断用血液検査としては初となる、検査大手、富士レビオ傘下の富士レビオ・ダイアグノスティクスの血液検査を承認した。

ロシュの検査「エレクシス」は、アルツハイマー病に関連する主要タンパク質を測定する。認知機能低下の徴候、症状または訴えがある55歳以上の患者を対象としている。

従来の検査は費用がかさむか不快感を伴うことが多いため、血液検査は疾患の診断を迅速化して、米バイオジェンとエーザイの「レケンビ(一般名レカネマブ)」や、イーライリリーの「ケサンラ(一般名ドナネマブ)」などの治療薬を利用しやすくする可能性がある。

ロシュによると、被験者312人が参加した臨床試験で、エレクシスは97.9%の陰性適中率でアルツハイマー病を除外できた。

バイオジェンは7月、血液検査の実施率向上により、レケンビの普及が進んだと述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、26日にマレーシア訪問 タイ・カンボジ

ビジネス

金価格、最高値更新続く 米利下げ観測などで銀も追随

ビジネス

ソフトバンク株がプラス転換、PayPayが12月に

ワールド

インドとカナダ、関係改善へ新ロードマップで合意
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 3
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃をめぐる大論争に発展
  • 4
    車道を一人「さまよう男児」、発見した運転手の「勇…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    筋肉が目覚める「6つの動作」とは?...スピードを制…
  • 7
    連立離脱の公明党が高市自民党に感じた「かつてない…
  • 8
    1歳の息子の様子が「何かおかしい...」 母親が動画を…
  • 9
    あなたの言葉遣い、「AI語」になっていませんか?...…
  • 10
    ウィリアムとキャサリン、結婚前の「最高すぎる関係…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 9
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 10
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中