先週末の米株急落、レバレッジ型ＥＴＦが売りに拍車＝ＪＰモルガン

　ＪＰモルガンは１２日公表したリポートで、レバレッジ型上場投資信託（ＥＴＦ）の大量の売りが先週末１０日の米国株式市場の急落に大きく影響したと指摘した。９月９日、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Shannon Stapleton）

Suzanne McGee

［１３日　ロイター］ - ＪＰモルガンは１２日公表したリポートで、レバレッジ型上場投資信託（ＥＴＦ）の大量の売りが先週末１０日の米国株式市場の急落に大きく影響したと指摘した。

ＪＰモルガン米州株式デリバティブ戦略チームのリポートは、トランプ米大統領が中国に新たな大規模関税を課すと警告したことが最初の売りを誘発した後、終値時点でレバレッジ型ＥＴＦからの約２６０億ドルの売りが相場全体のさらなる下落につながったと推定している。

トランプ氏が米中貿易戦争に対する強硬姿勢を和らげたことを受け、米国株は１３日の取引で反発したが、安全資産とされる金は最高値を更新し、依然として不確実性が高いことを示した。

レバレッジ型商品に対する関心は高まっており、多くの資産運用会社が顧客を引き付けるために提供商品を増やしている。