「長い悪夢」はようやく終わり...トランプがガザ戦争終結を宣言、人質と拘束者解放
イスラム組織ハマスは10月13日、イスラエルとの停戦合意の第1段階として、生存する人質20人を解放した。写真は解放されたパレスチナ人囚人を出迎える人々。ガザ南部ハンユニスのナセル病院で撮影(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
イスラム組織ハマスは13日、イスラエルとの停戦合意の第1段階として、生存する人質20人を解放した。イスラエル側も拘束していたパレスチナ人約2000人を釈放した。和平計画を提示したトランプ米大統領は、2年に及んだ戦争の終結を宣言した。
イスラエル軍は生存する人質20人全員が解放され、ガザから移送されたと発表。テルアビブの「人質広場」では数千人の人々が歓声を上げたり、涙を流したりした。
ガザでもイスラエルによって釈放されたパレスチナ人を乗せたバスが到着する病院に親族ら数千人が集まった。
トランプ氏はイスラエル国会で行った演説で「空は穏やかで、銃声は静まり、サイレンは止み、ついに平和が訪れた聖地に太陽が昇る」とし、イスラエル人とパレスチナ人にとって「長い悪夢」がようやく終わったと述べた。
同氏はその後、エジプトでシシ大統領と共にガザの和平を巡る首脳会合を開催。20カ国以上の首脳が参加した。
トランプ氏は冒頭で、仲介役を務めたエジプト、カタール、トルコと共に、ガザに関する合意を歓迎し、「実行し維持するために共同で取り組む」ことを誓う文書に署名した。
エジプト大統領府によると、ガザの統治、安全保障、再建などについて協議した。
トランプ氏はガザの復興がこれから始まるとし、復興には非武装化が必要になるとの認識を示した。
会合でイスラエルとハマスの代表の姿は見られず、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の首脳も出席しなかった。
トランプ氏とパレスチナ自治政府のアッバス議長があいさつを交わし、会話する様子も見られた。
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