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金利設定で「保守的」アプローチ支持、政策微調整は逆効果も=英中銀ピル氏

2025年10月09日(木)02時58分

イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストを務めるピル政策委員は8日、物価上昇が制御不能になった場合には、金利設定において「保守的な」アプローチを取り、インフレ抑制に向けた「明確かつ信頼できる」コミットメントを示す必要があると述べた。写真はロンドンで2月撮影(2025年 ロイター/Suzanne Plunkett)

[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミストを務めるピル政策委員は8日、物価上昇が制御不能になった場合には、金利設定において「保守的な」アプローチを取り、インフレ抑制に向けた「明確かつ信頼できる」コミットメントを示す必要があると述べた。

金融政策の現状や経済見通しについては直接言及することは避けつつも、中銀は長期的な影響力を及ぼすことができない成長や雇用といったより広範な目標よりも、物価安定を優先するという決意を明確にすべきという認識を示した。

ピル氏はさらに、予測不可能な地政学的イベントなど、経済にあまりにも多くの不確実性が存在し、金利設定に際し洗練された手法に焦点を合わせることはできないと指摘。政策の微調整は逆効果になる可能性もあるとし、「金融政策の運営においては、特定の状況に合わせた脆弱なアプローチを追求するよりも、堅固な『不変の原則』により重きを置くべき」と述べた。

ロイター
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