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独経済省、今年の成長率予測を0.2%に引き上げ 内需が回復けん引

2025年10月09日(木)04時27分

ドイツ経済省は8日、今年の国内総生産(GDP)成長率予測を従来のゼロから0.2%に上方修正した。写真は2020年10月、フランクフルトで撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Maria Martinez

[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ経済省は8日、今年の国内総生産(GDP)成長率予測を従来のゼロから0.2%に上方修正した。政府支出が支援要因となる一方で、貿易摩擦が引き続き成長の原動力である輸出の重しになるとみられる。

今後2年間についても上方修正し、2026年は1.3%、27年は1.4%と、従来の1.0%、ゼロからそれぞれ引き上げた。

カテリーナ・ライヒェ経済相はプレゼンテーションで、「長期的な成長を確保するには改革の積み残しを解消する必要がある」と指摘。具体策として、エネルギーコストの引き下げや民間投資の促進、官僚主義の削減を挙げた。

同省は、典型的な回復パターンとは異なり、対外貿易が景気回復をけん引することは期待されておらず、内需、とりわけ民間消費と公共消費、投資活動が景気回復に弾みをつけると述べた。

今年の輸出は0.1%減少する一方、26年、27年はそれぞれ1.2%、1.6%に増加すると予想。

また、今年の失業率は6.3%に上昇するものの、26年には6.2%、27年には6.0%に低下すると予想している。

実質個人消費の伸びは、今年は0.9%、26年は0.8%、27年は1.1%になると予想。インフレ率は今年の2.1%から26年は2.0%に鈍化するものの、27年は2.2%に上昇するとした。

ドイツはコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、トランプ米大統領による追加関税導入に見舞われて経済が停滞し、23・24年は景気後退(リセッション)に陥っていた。

ロイター
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