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ノボノルディスク、主力米工場で生産関連職削減 投稿分析で判明

2025年10月08日(水)14時01分

10月7日、肥満症治療薬「ウゴービ」を製造するデンマーク製薬大手ノボノルディスクは、肥満症・糖尿病薬を生産する米国の主力工場で従業員数十人を解雇した。写真はウゴービの箱。2024年3月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)

Maggie Fick Soren Jeppesen

[ロンドン/コペンハーゲン 7日 ロイター] -  肥満症治療薬「ウゴービ」を製造するデンマーク製薬大手ノボノルディスクは、肥満症・糖尿病薬を生産する米国の主力工場で従業員数十人を解雇した。ロイターが分析したリンクトインへの投稿で明らかになった。ノボノルディスクはマイク・ドゥスター新最高経営責任者(CEO)の下で大規模な事業再編を進めている。

これまで報じられなかった人員削減には同社の主力工場である南東部ノースカロライナ州クレイトン工場および同州のそのほかの施設において、品質管理から生産ライン技術者まで製造部門の従業員が含まれている。

この人員削減は世界で計画されている9000人の削減のごく一部にすぎないが、同社が事業の焦点を絞り、コストを削減し、競合する米イーライリリーとの激しい競争で失った地歩の取り戻しを目指す中、ウゴービの最大市場である米国において最前線の生産部門でも削減が行われている実態を浮き彫りにする。

ノボノルディスクは昨年、減量薬に対する前例のない需要により、欧州で最も時価総額の高い上場企業となったが、その後売り上げの伸びが鈍化して、株価は急落。現在、ウゴービのブームに乗じたことに伴い肥大化したコストと人員を削減して業績の立て直しを図っている。

同社広報担当は、先月発表した世界的な人員削減の発表以外の詳細についてのロイターの取材を拒否し、「この過程には時間がかかり、当社の最優先事項は従業員を支援することだ」と述べるにとどめた。

ロイター
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