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日経平均は連日の最高値、「高市トレード」で一時初の4万8000円台

2025年10月06日(月)16時15分

 10月6日、東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸し、前営業日比2175円26銭高の4万7944円76銭で取り引きを終えた。都内で撮影(2025年 ロイター/Androniki Christodoulou)

Hiroko Hamada

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に3日続伸し、前営業日比2175円26銭高の4万7944円76銭で取り引きを終えた。終値ベースでの最高値を更新し、取引時間中に初の4万8000円台に乗せた。自民党の新総裁に高市早苗氏が就任したことを好感する買いが先行し、ほぼ全面高の様相となった。「高市関連」と目される銘柄群が軒並み大幅上昇し、日経平均の上げ幅は一時2300円を超える場面があった。

日経平均は前営業日比866円高と大幅高でスタートした後も上げ幅を広げ、4万7000円台に上昇。TOPIX(東証株価指数)も史上最高値を更新した。指数寄与度の大きい半導体株が買われたほか、防衛やエネルギー安定供給など「高市関連」として注目されていた銘柄が大幅高となった。日銀の利上げ観測が後退したことを背景に不動産株が上昇。日経平均は後場に一段と上げ幅を広げ、一時2380円高の4万8150円04銭まで上昇した。

約2カ月ぶりに1ドル=150円台まで進んだ円安も日本株を支援した。大引けにかけては4万8000円を軸にもみ合いが継続。大引けの上げ幅は過去4番目の大きさとなった。

市場では「先週の金曜日までは小泉(進次郎)氏勝利を織り込む動きとなっていたので、サプライズの買いが先行した」(三菱UFJeスマート証券の河合達憲チーフストラテジスト)との声が聞かれた。「足元は期待感で買われているが、今後は政策の詳細を見極めながらの物色となりそうだ」(同)という。

一方、「海外勢の間で高市氏はアベノミクスを継承する人物との認識があり、目先も海外勢の買いが入りやすいのではないか」(外資運用会社・ストラテジスト)との指摘もあった。

TOPIXは3.1%高の3226.06ポイントで取引を終了。プライム市場指数は3.09%高の1660.96ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は7兆8899億3000万円だった。東証33業種では、空運、銀行以外の31業種が値上がり。電気機器、機械、不動産などの上げが目立った。

新興株式市場では、東証グロース市場250指数が2.83%高の751.80ポイントと大幅続伸した。

きょうグロース市場に新規上場したムービン・ストラテジック・キャリアは公開価格を20.28%上回る2502円で初値を付け、2735円まで上昇。2520円で取引を終えた。

個別では、関連銘柄と目される三菱重工業が11%超高と急伸。IHIや川崎重工業も大幅高となった。決算が好感された安川電機も大幅上昇した。一方、レノバが急落した。

指数寄与度の大きいアドバンテスト、東京エレクトロンが大幅高となり、2銘柄で日経平均を808円ほど押し上げた。

プライム市場の騰落数は、値上がり1469銘柄(90%)に対し、値下がりが119銘柄(7%)、変わらずが28銘柄(1%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 47944.76 +2,175.26 46636.07 46,592.99─48,150.04

TOPIX 3226.06 +96.89 3175.83 3,170.16─3,237.66

プライム市場指数 1660.96 +49.86 1634.46 1,632.18─1,666.82

スタンダード市場指数 1485.09 +18.06 1483.86 1,478.32─1,486.67

グロース市場指数 975.18 +24.04 964.98 962.56─976.57

グロース250指数 751.80 +20.66 742.40 740.76─752.96

東証出来高(万株) 303059 東証売買代金(億円) 78899.30

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