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午後3時のドルは150円台へ急上昇、高市氏勝利で円全面安

2025年10月06日(月)15時43分

 10月6日 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から大幅ドル高/円安の150円前半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤から大幅ドル高/円安の150円前半で取引されている。自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことを受けて、成長重視の政策が円の押し下げにつながるとの見方が広がった。円は対ドルで2カ月ぶり安値を更新するなど全面安となった。

週明けのドルは149円前半と、前週末終盤の147円半ばから大幅に気配値を切り上げて寄り付いた。株式市場でも日経平均が2000円を超える大幅高となり、円安と株高が同時に進む「高市トレード」が活発化した。

ドルは日中を通じて底堅い展開が続き、午後には一時150.44円まで上げ幅を拡大。前週末終盤から3円近い上昇となり、8月1日以来、約2カ月ぶり高値を更新した。

市場では「かなりドル買いの勢いが強い。円高材料があまり見当たらず、投機筋がまだ円買いに傾いていると見られることも、(損失確定の)円売りを促す展開となっている」(三菱UFJ信託銀行資金為替部上級調査役の岡田佑介氏)という。

てらす証券アドバイザーズFXエバンジェリストの遠藤寿保氏によると、当面のテクニカル的な上値めどは、8月1日高値の150.91円、3月の151.21円に加え、1月高値から3月安値までの61.8%戻しにあたる151.62円付近になるという。

円は対ドル以外でも軒並み安で、ユーロが176円前半、スイスフランが188円後半へ上昇して史上最高値を更新したほか、英ポンドは1年2カ月ぶりに201円台を付け、豪ドルも99円前半と10カ月ぶり高値を奪回した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.25/150.27 1.1716/1.1718 176.06/176.07

午前9時現在 149.58/149.59 1.1711/1.1713 175.19/175.20

NY午後5時 147.45/147.48 1.1741/1.1744 173.15/173.20

ロイター
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