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米製薬業界団体、安価な医薬品の直接販売でサイト開設へ

2025年09月30日(火)14時36分

 9月30日 業界団体の米国研究製薬工業協会(PhRMA)は29日、患者が薬局給付管理業者(PBM)などの仲介業者を迂回して、処方箋薬をメーカーから直接購入できるよう支援する新たなウェブサイトを来年1月に立ち上げると発表した。写真は2024年6月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[29日 ロイター] - 業界団体の米国研究製薬工業協会(PhRMA)は29日、患者が薬局給付管理業者(PBM)などの仲介業者を迂回して、処方箋薬をメーカーから直接購入できるよう支援する新たなウェブサイトを来年1月に立ち上げると発表した。

トランプ米政権による圧力の高まりを受け、業界は医薬品の入手方法を簡素化し、自己負担費用を削減するための取り組みを進めている。

新サイト「AmericasMedicines.com」では、製薬会社が直接購入可能な医薬品を掲載し、より低価格かつ入手しやすい販売プログラムを患者に紹介する。

トランプ大統領は製薬会社に医薬品価格の引き下げを要請しており、7月には大手17社に書簡を送り、米国の処方箋薬価を他の先進国と同等の水準に引き下げるよう求めた。各社は9月29日までに拘束力のある約束を盛り込んだ回答を提出する必要がある。

製薬業界では最近、消費者に直接販売する動きが広がっている。米イーライリリー、米ファイザー、英アストラゼネカなどが特定の医薬品に関する自社プラットフォームを開設。スイスのノバルティスは29日、米国で11月1日に患者への直接販売プラットフォームを開設すると発表した。

ロイター
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