金価格、史上初の3800ドル突破 米政府閉鎖懸念で安全資産買い

29日の金価格は、1オンス=3800ドルを初めて突破し、過去最高値を更新した。写真はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの「ゴールド・スーク(金市場)」で3月撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)
Noel John John Biju
[29日 ロイター] - 29日の金価格は、1オンス=3800ドルを初めて突破し、過去最高値を更新した。米国の利下げ期待や政府機関の閉鎖の可能性が高まる中、安全資産の金に買いが集まった。
金のスポット価格は1332GMT(日本時間午後10時32分)現在は1.6%高の1オンス=3820.96ドル。取引序盤で一時、1オンス=3831.19ドルと、史上最高値を記録した。
ハイリッジ・フューチャーズの金属取引部門ディレクター、デービッド・ミーガー氏は、「米政府機関閉鎖の可能性に絡んだ安全資産需要」が金価格上昇の原動力の一つになっていると指摘した。
銀のスポット価格は1.7%高の、1オンス=46.78ドルと、14年超ぶりの高値に上昇。プラチナ価格は1.7%高の1594.90ドルと、12年ぶりの高値を更新した。
一方、パラジウム価格は0.4%安の1265.25ドル。