英中銀、追加利下げ可能 雇用市場の軟化で=ラムスデン副総裁

イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は29日、英国の雇用市場の軟化と賃金上昇率の正常化を背景に、一段の利下げが可能であり、インフレ率が英中銀の目標水準に戻ると確信しているとの認識を示した。ロンドンで8月撮影(2025年 ロイター/Jordan Pettitt/Pool via REUTERS)
[29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のラムスデン副総裁は29日、英国の雇用市場の軟化と賃金上昇率の正常化を背景に、一段の利下げが可能であり、インフレ率が英中銀の目標水準に戻ると確信しているとの認識を示した。
ラムスデン氏は欧州中央銀行(ECB)主催のパネルディスカッションで、「労働市場の緩和の継続と賃金上昇率の正常化が、基調的なディスインフレプロセスを継続させる材料になると見ている」と指摘。
「依然として引き締め的な領域にある足元の金利設定と、われわれの予測の前提となっている市場の期待を踏まえると、インフレを目標水準に戻すことができると引き続き確信している」と述べた。
英国のインフレ圧力はこのところ大幅に緩和されており、家計のインフレ期待は高いものの、同中銀はインフレ率が9月に4%でピークを打つ可能性が高いと見ていると言及。
金融引き締め政策の解除に向けて金融政策委員会(MPC)が取ってきた段階的かつ慎重なアプローチは適切であり「今後さらに金利を引き下げる余地があると考えている」と述べた。