中国国有企業は脱「内巻」主導を、過度な値下げに当局警告

9月26日、中国の国有企業を所管する国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)の張玉卓主任は25日の会議で、大手国有企業が先頭に立って「内巻」と呼ばれる過度な値下げ競争に対抗するよう呼びかけた。写真は中国国旗。ウィーンで3月撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)
[北京 26日 ロイター] - 中国の国有企業を所管する国務院国有資産監督管理委員会(SASAC)の張玉卓主任は25日の会議で、大手国有企業が先頭に立って「内巻」と呼ばれる過度な値下げ競争に対抗するよう呼びかけた。
習近平指導部は、一部の中国企業による過度な値下げが行きすぎた競争をもたらし、経済に悪影響を与えているとして問題視している。
SASACが26日発表した声明によると、張氏は国有企業に対し、潜在力を引き出し、コスト削減と効率化によって競争力を高めるよう要請。「『内巻』競争に断固として抵抗し、差異化とブランド競争力の追求を堅持し、業界の自主規制を強化し、健全で持続可能な発展へと導く必要がある」と訴えた。
会議には石炭採掘会社の中煤能源、通信会社の中国移動(チャイナ・モバイル)、保利集団など6大国有企業の首脳が出席した。
張氏はまた、主要事業分野でのリスクの予防強化や、リスク監視・早期警戒メカニズムの改善、リスク管理強化にも努めるべきだと強調した。