トヨタ、8月世界販売2.2%増・世界生産4.9%増 北米好調

9月29日、トヨタ自動車が発表したトヨタ単体(レクサス車を含む)の8月の世界販売は前年同月比2.2%増の84万4963台、世界生産は同4.9%増の74万4176台だった。写真はサンパウロの販売店で2016年撮影(2025年 ロイター/Paulo Whitaker)
Maki Shiraki
[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車が29日発表したトヨタ単体(レクサス車を含む)の2025年8月の世界販売は前年同月比2.2%増の84万4963台、世界生産は同4.9%増の74万4176台だった。
北米を中心に好調が持続し、海外販売は4.4%増えて8月として過去最高となった。海外生産は2.4%増で、海外の生産・販売ともに7カ月連続で前年同月を上回った。
地域別では、北米での販売が12.2%増、生産は11.2%増。セダン「カムリ」やスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」のハイブリッド車(HV)が堅調だった。
中国での販売は0.9%伸びた。価格競争は依然として続いているが、HVや電気自動車(EV)「bZ3X」が好調だった。政府補助金政策と連動した販売促進策も奏功した。販売は好調だが、稼働日が前年同月に比べ少なかったこともあり、中国での生産は8.2%減った。
日本での販売は12.1%減と2カ月連続で前年を割り込んだ。ロシアのカムチャツカ半島付近で発生した大規模地震に伴う配車遅れのほか、昨年のHV「プリウス」のリコールからの生産再開の反動減が重なった。日本生産については12.0%増と2カ月ぶりに前年を超えた。稼働日が前年同月より多かった。
HVを含む電動車の世界販売は3.4%増の38万4438台で、新車に占める電動車比率は約45%となっている。HVは同0.4%増の33万8031台、EVは34.5%増の1万7056台だった。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループ全体は、世界販売が1.3%増の90万0598台、世界生産が3.7%増の83万7869台だった。いずれも8カ月連続で前年を上回った。