米経済、高金利でぜい弱に 合計2%の利下げ必要=ミランFRB理事

米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は25日、FRB政策当局者の根拠のないインフレ懸念に基づく高金利のため、米経済は衝撃に対しぜい弱になっているとの考えを示した。22日撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)
[ワシントン 25日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は25日、FRB政策当局者の根拠のないインフレ懸念に基づく高金利のため、米経済は衝撃に対しぜい弱になっているとの考えを示した。
ミラン氏はFOXビジネスの番組「モーニングズ・ウィズ・マリア」で「金融政策がここまで引き締め的な状態にあると、経済は下振れショックに対し一段と脆弱になる」と指摘。このため、0.5%ポイントの幅での利下げを行い、政策金利を合計2%ポイント引き下げなければならないと述べた。
また、関税措置でインフレが押し上げられる兆候はみられないとの認識も示した。
このほか、ブルームバーグテレビに対し、金利水準を巡る自身の見通しと他のFRB当局者との間の隔たりはそれほど大きくないと述べた。
ミラン氏は大統領経済諮問委員会(CEA)委員長職を無給休職し、8月に突如辞任したクーグラー理事の職を引き継ぐ形でFRB理事に就任。16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%ポイントの利下げを主張し、0.25%ポイントの利下げに反対票を投じた。