ｘＡＩは資金調達していないとマスク氏、ＣＮＢＣの報道否定

米実業家イーロン・マスク氏は９月１９日、自身の人工知能（ＡＩ）企業ｘＡＩは現在、資本を調達していないと述べ、ＣＮＢＣの報道を否定した。１月２３日撮影のイメージ写真（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

[１９日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は１９日、自身の人工知能（ＡＩ）企業ｘＡＩは現在、資本を調達していないと述べ、ＣＮＢＣの報道を否定した。

ＣＮＢＣはこの日、同社が１００億ドルの調達を行っており、調達後の評価額は２０００億ドルになると報じた。

マスク氏は「フェイクニュースだ。ｘＡＩは今資本を調達していない」とＸに投稿した。

ＣＮＢＣの報道によると、調達資金は次世代ＡＩの開発に必要なエヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ（ＡＭＤ）の画像処置半導体（GPU）を使ったデータセンターの構築や、優秀な人材の雇用に充てられる見通しという。

２０００億ドルという評価額が正確であれば、ピッチブックのデータによると、７月の７５０億ドルから２倍以上に拡大することになる。

また、オープンＡＩ、中国の字節跳動（バイトダンス）、マスク氏の宇宙企業スペースＸに次ぐ、世界有数の価値の高い企業となる。

ロイターは８月、オープンＡＩの従業員が保有株式を売却できる売り出しの可能性について同社が初期段階の協議を行っており、評価額は約５０００億ドルになる見通しだと報じた。

関係者によると、バイトダンスは従業員を対象に新たな自社株買いを行う計画で、企業価値の評価額は３３００億ドルを超える見通しだ。