日経平均は500円安 日銀ＥＴＦ売却が利益確定の口実に

９月１９日午後の日経平均は日銀会合の結果発表後にマイナスに転じた。写真は２０２２年６月、都内の株価ボードで撮影（２０２５年　ロイター/Issei Kato）

［東京　１９日　ロイター］ -

日経平均は日銀会合の結果発表後にマイナスに転じた。足元では５００円安の４万４８００円付近で推移している。日銀が保有するＥＴＦ（上場投資信託）・ＲＥＩＴ（不動産投資信託）の売却開始を決めたことが伝わり、利益確定売りの口実になったとみられている。

日銀は銀行保有株式の売却を進めた経緯があり、特段の相場への影響はこれまで意識されてこなかった。今回の売却スキームも簿価ベースで同程度の規模で行うとしており、市場では「特にインパクトはないのではないか」（大和証券の坪井裕豪日米株チーフストラテジスト）との見方が出ている。

株式市場に影響を与えない配慮がうかがえるとの声もあるが、発表後の株価は急変動しており「事前のコミュニケーションはあってもよかった」（坪井氏）との声が聞かれる。