ライフ&ヘルス
ネットで話題

前脚の障害で安楽死宣告された保護猫...誰も予想しなかった展開に心打たれる

Disabled Cat Set To Be Euthanized―No One Expecting What Happens Next

2025年9月19日(金)12時00分
アリス・コリンズ
猫にとっての幸せって?(写真はイメージです) Vitaliy Shevchenko-Unsplash

猫にとっての幸せって?(写真はイメージです) Vitaliy Shevchenko-Unsplash

<前脚に障害があり、カンガルーのように後ろ脚で歩く猫が保護された。安楽死させられるはずだったその猫が今、元気に暮らす姿に多くの人が心を打たれている>

保護された猫の前脚の状態を見た獣医師は、この子は幸せには生きられないと判断した。しかし、そうは思わない人がいた。

【画像】「愛される価値がある」...安楽死寸前だった保護猫の今

パジェット・ウィリアムズさんがその猫と出会ったのは2022年、カナダのカルガリーにある動物病院に勤務していた時だった。どうして野良猫だったのかは分からない。それでも特別な猫だということはすぐに分かった。前脚の骨の形成に異常があり、前脚が通常よりも細くて短かったのだ。

この脚の状態を見た獣医師に、生命の質は良くないだろうと判断され、猫は安楽死させられることになった。しかしウィリアムズさんは、この子はきっと幸せに生きられると確信して、安楽死に反対したと本誌に語った。

その晩、ウィリアムズさんはこの猫を自宅に連れて帰り、カンガルーを略して「ルー」と名付けた。

「この子の姿は痛々しかった」とウィリアムズさんは振り返る。「やせ細って骨と皮状態だった。けれどケージから出した瞬間、盛大なゴロゴロが始まった。撫でられるのも大好きだった」

「私は学校に通っていたのでペットを増やすつもりはなかったけれど、安楽死はありえなかった。この子は間違いなく、私の所に来ることになっていたんだと確信した」

最初は正式な里親が見つかるまで一時預かりのつもりだったというウィリアムズさん。しかし2人は「あっという間に恋に落ち」、ルーは生涯寄り添ってくれる飼い主を見つけた。

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米民主重鎮ペロシ氏が政界引退へ、女性初の下院議長

ワールド

中国商務省報道官、EUとの貿易・投資協定交渉に前向

ワールド

米ユナイテッドとデルタ、7日の便の欠航開始 各20

ワールド

グリア米通商代表、スイスや中米諸国などと関税協議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 5
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 8
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    約500年続く和菓子屋の虎屋がハーバード大でも注目..…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中