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米経済にひずみの兆し、FRBに利下げ余地=IMF報道官

2025年09月12日(金)03時50分

国際通貨基金(IMF)の広報担当者のジュリー・コザック氏は11日、米国経済は長年堅調に推移した後、内需が鈍化し雇用の伸びが減速するなど、若干のひずみを示しつつあるとの認識を示した。写真はカリフォルニア州エンシニータスの建設現場でで7月撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン 11日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の広報担当者のジュリー・コザック氏は11日、米国経済は長年堅調に推移した後、内需が鈍化し雇用の伸びが減速するなど、若干のひずみを示しつつあるとの認識を示した。

コザック氏は、インフレ率は米連邦準備理事会(FRB)の2%目標達成に向けた軌道に乗っているものの、トランプ政権の関税措置の影響により押し上げられるリスクが幾分あると指摘。

今週発表された雇用統計の下方修正は、過去の平均よりも「若干大きい」とした上で、11月に予定される年次経済審査の際に、米国当局とデータと修正内容を確認するとした。

また、労働市場の軟化からFRBには利下げの余地があるものの、新たな経済指標を注視しながら慎重に行動する必要があると強調。

「完全雇用に対する下振れリスクを考慮すると、FRBが政策金利の引き下げを開始する余地があるというのがわれわれの全体的な認識だ」とした上で、「FRBは今後数カ月間、データに依存する形で慎重に政策を進めるべきだ」と述べた。

ロイター
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