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米IPO市場、4年ぶり活況の週に ゴールドマンCEOが見通し

2025年09月11日(木)12時42分

 9月10日、米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)はCNBCのインタビューで、米IPO市場が4年余りぶりの活況を呈する1週間になるとの予想を示した。写真はシドニーで行われたビジネスサミットで3月撮影(2025年 ロイター/Christine Chen)

[10日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は10日、CNBCのインタビューで「今週は新規株式公開(IPO)が増える。ゴールドマンが手がけるIPO案件は2021年7月以降で最も多い」と語り、米IPO市場が4年余りぶりの活況を呈する1週間になると予想した。

10日にはスウェーデンの後払い決済(BNPL)サービス企業クラーナがニューヨーク証券取引所に上場後株価が高騰し、後発のフィンテック企業によるIPOに追い風を吹かせた。

4月にトランプ米大統領による「相互関税」発表で一時落ち込んだ株価はその後回復。デザインツール提供のフィグマ、暗号資産(仮想通貨)交換のブリッシュ、航空宇宙のファイアフライ・エアロスペースといった今年上場した銘柄が軒並み値上がりしていることで、投資家が自信を取り戻した。

ソロモン氏は「M&A(企業合併・買収)も前年比で約32%増え、100億ドルを超える案件は100%増加している」と述べた。

一方で「幾つかの雇用データは労働市場の軟化を示唆している」と語り、マクロ経済面の不安要素に言及した。

関税措置を巡る不透明感については「成長に影響するのは疑いないと思う」としつつも、影響を定量化するのは難しいと付け加えた。

ロイター
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