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米8月卸売物価2.6%上昇に減速、前月比はマイナス 需要弱含み示唆

2025年09月11日(木)03時25分

米労働省労働統計局(BLS)が10日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)はサービス価格が低下し予想外のマイナスとなった。ニューヨーク市内の生鮮食料品店で7月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon/File photo)

[ワシントン 10日 ロイター] - 米労働省労働統計局(BLS)が10日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%下落し、予想外のマイナスとなった。前年比では2.6%上昇と、伸びは前月から鈍化し、予想を下回った。

貿易サービスのマージン低下とモノの価格の小幅上昇が背景で、企業がトランプ政権の関税措置の一部を吸収している可能性を示唆した。

また、輸入関税上昇にもかかわらず、卸売物価に強い圧力がかかっていないのは、国内需要の弱含みを反映している可能性もあり、米連邦準備理事会(FRB)が来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを実施する公算が大きいとみられる。

FWDBONDSのチーフエコノミストのクリストファー・ラプキー氏は「生産者レベルではインフレはほとんど起こっておらず、関税の影響がまだ全面的に物価圧力を高めていないことを示している」と指摘。「インフレを抑制しているのは、経済成長の鈍化と需要の弱さではないかと疑問に思わざるを得ないだろう。足元、利下げを阻止するものはほとんどない」と述べた。

市場予想は、前月比が0.3%上昇、前年比が3.3%上昇だった。

7月の前月比は0.9%上昇から0.7%上昇に下方修正された。同月の前年比は3.1%上昇だった。

トランプ米大統領は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「速報:インフレなし!『手遅れ』だ」とし、パウエル連邦準備理事会(FRB)議長に対し利下げを実施するよう改めて要求した。

8月のサービス価格は前月比0.2%下落と、前月の0.7%上昇からマイナスに転じた。貿易サービスのマージンが1.7%低下したことが背景にある。

一方、貿易、輸送、倉庫を除くサービス価格は0.3%上昇した。輸送、倉庫関連は0.9%上昇、ポートフォリオ管理は2.0%上昇、航空運賃は1.0%上昇、宿泊料は0.9%上昇。

モノの価格は前月比0.1%上昇。7月は0.6%上昇していた。食品は0.1%上昇した。卵や生鮮品の価格は下落したものの、関税措置を背景に、牛肉は6.0%、コーヒーは6.9%それぞれ上昇した。

エネルギーは0.4%下落した。

変動が激しい食品とエネルギーを除くモノの価格は前月比0.3%上昇し、関税の影響が転嫁されつつある可能性を示唆した。

ネーションワイドの金融市場エコノミスト、オーレン・クラッチキン氏は「関税への対処に向けた企業の継続的な戦略調整を反映している可能性が高い」とし、関税の影響が今年後半に幾分明確になるという見方を示した。

ロイター
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