英財務相、中銀のインフレ抑制支援を閣僚に指示 チーム刷新後初閣議

９月９日、リーブス英財務相（写真）は、増税が見込まれる年内の予算編成を前に、政府はイングランド銀行（英中央銀行）のインフレ抑制と成長促進を支援することに注力するべきだと述べた。ロンドンで７月撮影（２０２５年　ロイター/Isabel Infantes）

Alistair Smout　David Milliken

[ロンドン ９日 ロイター] - リーブス英財務相は、増税が見込まれる年内の予算編成を前に、政府はイングランド銀行（英中央銀行）のインフレ抑制と成長促進を支援することに注力するべきだと述べた。

リーブス氏は先週、１１月２６日に年次予算を発表することを明らかにし、インフレと借り入れコストの抑制を図るため、公共支出の「厳しい管理」を重視すると表明した。

英国のインフレ率は７月に３．８％となり、主要７カ国（Ｇ７）で最も高い水準を記録。英中銀はインフレ率が今月４％でピークを打ち、その後２０２７年第２・四半期までに目標の２％に徐々に戻ると予想している。

企業への増税、福祉支出削減の試み、小型船による移民の継続的な違法入国などを背景に政府の支持率が低下する中、スターマー首相は先週、閣僚チームを刷新し、政権の立て直しを図ろうとしたが、リーブス氏は留任となった。

リーブス氏は新チームによる初の閣僚会議で、インフレ対策が最優先課題だと強調した。

英首相府の報道官は閣僚会議の資料で、「（リーブス氏は）政府がイングランド銀行のインフレ抑制、公共支出の管理、成長促進を一段と支援することに重点を置いていると述べた」としている。