原油価格、下落リスク高い＝海運大手マースク幹部

海運大手マースクの幹部は９日、石油需要の伸び悩みや、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の増産を背景に、原油価格が下落するリスクが高いとの見方を示した。資料写真、２０２３年１１月、ＯＰＥＣのロゴ(２０２５年　ロイター/Leonhard Foeger)

[シンガポール ９日 ロイター] - 海運大手マースクの幹部は９日、石油需要の伸び悩みや、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」の増産を背景に、原油価格が下落するリスクが高いとの見方を示した。

マースクの石油取引部門のエマ・マズハリ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、シンガポールで開催されたアジア太平洋石油会議（ＡＰＰＥＣ）で「世界の需給バランスから見て、下落リスクは高いだろう」と指摘。ＯＰＥＣプラスが７日、１０月に増産を実施すると発表したことや原油需要の伸びが弱いことを挙げた。

同ＣＥＯは、脱炭素化に向けた低炭素の船舶燃料供給が２０３０年以降に大幅に増えるとの見方も示した。