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エア・カナダ客室乗務員、賃金協定を組合投票で否決 調停や仲裁手続きへ

2025年09月08日(月)09時12分

9月6日、カナダ航空最大手エア・カナダの客室乗務員は所属する労働組合における組合員投票で、労使が暫定合意した賃金協定を圧倒的多数で否決した。写真は8月、トロント・ピアソン空港でストライキに参加する同社の乗務員ら(2025年 ロイター/Kyaw Soe Oo)

Allison Lampert Rajesh Kumar Singh

[6日 ロイター] - カナダ航空最大手エア・カナダの客室乗務員は所属する労働組合における組合員投票で、労使が暫定合意した賃金協定を圧倒的多数で否決した。組合側の発表では、反対票は99.1%に達した。

賃金協定は、約50万人の旅行者に影響を与えた客室乗務員による4日間のストライキを経て8月19日にようやく合意に達していた。

エア・カナダによると、既に労使間でこれ以上ストやロックアウトは行わないと取り決めたため、各便の運航は平常通り継続される。賃金を巡る意見対立は今後調停に付され、そこで合意ができなければ、仲裁手続きに移行するという。

複数の客室乗務員はロイターに、無給労働の問題では暫定合意された協定で要求が十分に満たされていないと不満を表明した。

また提示された賃上げでは、特にトロントなど都市の生活費高騰をカバーできないとの声も聞かれた。

今回の協定についてカナダ公務員組合のマーク・ハンコック全国委員長は、刑事訴追の脅しの下で合意を迫られ、応じざるを得なかったとロイターに打ち明けた。

ロイター
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