ネット証券ロビンフッドなど3社、S&P500種の構成銘柄に

9月5日、S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは米インターネット証券大手ロビンフッド・マーケッツと、アプリ開発者にマーケティングサービスを提供する米アップラビン、機械や電気建設のサービスを手がけるエムコアの3社をS&P500種株価指数の構成銘柄に採用すると発表した。写真はロビンフッド・マーケッツのロゴ。ニューヨークで2021年7月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
[5日 ロイター] - S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは5日、米インターネット証券大手ロビンフッド・マーケッツと、アプリ開発者にマーケティングサービスを提供する米アップラビン、機械や電気建設のサービスを手がけるエムコアの3社をS&P500種株価指数の構成銘柄に採用すると発表した。22日の取引開始前に指数へ組み込まれる。
代わりに米カジノ運営大手シーザーズ・エンターテインメント、債券取引プラットフォームのマーケットアクセス、太陽光発電用インバーターを製造しているエンフェーズ・エナジーの3社は指数銘柄から除外される。
フィンテック業界の一角となっている個人投資家向けの証券取引プラットフォーム企業のロビンフッドが米国の代表的な企業群に加わることは、業界にとっての大きな転換点を意味する。ロビンフッドなどの証券取引プラットフォームは手数料を撤廃したアプリを通じて個人の株式投資を身近にし、新型コロナウイルス禍の時期に急速に台頭していた。
S&P500種の構成銘柄に採用されると、パッシブ運用型株式ファンドや上場投資信託(ETF)の購入につながるため需要急増を招き、株価を押し上げる。
アナリストらは構成銘柄に採用されることは財務安定性と市場での信頼性の証とみなされ、機関投資家の関心増大につながると分析している。
5日の時間外取引でロビンフッドの株価は7.3%、アップラビンは7%、エムコアは2.2%それぞれ上昇した。