カナダ貿易収支、7月は赤字縮小 対米輸出増加で

　９月４日、カナダ統計局が発表した７月の貿易収支は、最大の貿易相手国である米国への輸出が原油や乗用車を中心に増加したことから、赤字が縮小した。写真は８月、バンクーバー港で撮影（２０２５年　ロイター/Chris Helgren）

Promit Mukherjee

[オタワ ４日 ロイター] - カナダ統計局が４日に発表した７月の貿易収支は、最大の貿易相手国である米国への輸出が原油や乗用車を中心に増加したことから、赤字が縮小した。

赤字額は４９億４０００万カナダドル（３５億７０００万米ドル）で、前月の５９億８０００万カナダドルから縮小。ただ、前年同期からは大幅に拡大した。

ロイターがまとめたアナリスト予想は４７億５０００万カナダドルの赤字だった。

貿易収支はトランプ米大統領がカナダに関税を課して以降、６カ月連続で赤字となっているが、４月に記録した過去最大の赤字（７６億カナダドル）からは改善している。

対米輸出はここ３カ月間、月次ベースで増加傾向にある。

７月の対米輸出は前月比５％増加。原油と乗用車の輸出がけん引した。ただ、前年同月比では依然として１０％以上減少している。

一方、対米輸入は減少が続き、７月は２．２％減となった。対米貿易黒字は７月に８０％以上急増し、６７億カナダドルと３月以来の高水準となった。

７月の輸出全体は０．９％の６１８億６０００万カナダドル、輸入は０．７％減の６６８億カナダドルだった。

米国以外の国・地域への輸出は８．６％減と２カ月連続で減少、米国以外の国・地域からの輸入は１．３％増だった。