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ノルウェーSWF、ガザ人道問題で米キャタピラーなどを投資除外

2025年08月26日(火)08時27分

8月25日、世界最大の政府系ファンド(SWF)、ノルウェー政府年金基金(運用額2兆ドル)は、パレスチナ自治区ガザなどでの人道問題を理由として、米建設機械大手キャタピラーとイスラエルの5つの銀行グループを投資対象から除外したと明らかにした。写真はキャタピラーのロゴ。3日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[オスロ 25日 ロイター] - 世界最大の政府系ファンド(SWF)、ノルウェー政府年金基金(運用額2兆ドル)は25日、パレスチナ自治区ガザなどでの人道問題を理由として、米建設機械大手キャタピラーとイスラエルの5つの銀行グループを投資対象から除外したと明らかにした。

同基金の倫理委員会は、キャタピラーの製品が広範かつ組織的な国際人道法違反行為に利用されているのは間違いないとの判断を下し、こうした違反行為がガザやヨルダン側西岸で起きており、キャタピラーがそのような行為を防ぐ措置を講じなかったと指摘。キャタピラーが戦争ないし紛争状況における個人の権利への重大な侵害に加担しているという許容できないリスクがあると説明した。

イスラエル最大手ハポアリムポリム銀行やバンク・レウミ を含めた5行についても同様のリスクを挙げて投資を引き揚げた。

キャタピラーはコメント要請に応じていない。

同基金は8月18日に、ガザやヨルダン側西岸の問題と関係する企業6社を運用ポートフォリオから除外する決定をしたと発表したが、その時点で企業名は明らかにしていなかった。

ロイター
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