ニュース速報
ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、6月は予想以上の落ち込み GDP改定値は修正なし

2025年08月14日(木)18時33分

 8月14日、欧州連合(EU)統計局が発表した6月の鉱工業生産は前月比1.3%減と、予想の1.0%減を上回る落ち込みとなった。写真は6月、独ラシュタットのメルセデス・ベンツの工場で撮影(2025年 ロイター/Christoph Steitz)

[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が14日発表した6月の鉱工業生産は前月比1.3%減と、予想の1.0%減を上回る落ち込みとなった。ドイツの大幅な落ち込みと消費財の生産低迷が主因。

5月の鉱工業生産も1.7%増から1.1%増に下方修正された。基調的なトレンドがこれまで考えられていたよりも弱いことが浮き彫りとなった。

一方、第2・四半期の域内総生産(GDP)改定値は前期比0.1%増で、速報値と一致した。前年同期比では1.4%増。米関税の発動を控えた駆け込み需要が背景。

第2・四半期の就業者数は前期比0.1%増となり、ロイターのエコノミスト調査の予想通りだったものの、前期の0.2%増から減速した。

6月の鉱工業生産の内訳は、ドイツが前月比2.3%減、アイルランドが11.3%減。アイルランドの統計は、租税回避目的で同国を拠点とする多国籍企業の活動で非常に大きく変動するため、大きな懸念要因にはならないとみられる。

エネルギーを除く全てのセクターで生産が落ち込んだ。特に非耐久消費財の生産が4.7%減、資本財生産が2.2%減となった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ロ首脳、日本時間16日午前4時30分から会談 終

ワールド

ノルウェー中銀、政策金利据え置き 年内の利下げ視野

ワールド

中国外相、タイとカンボジアの和解支援と表明 両国外

ビジネス

SF連銀総裁、9月FOMCでの0.5%利下げに否定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 3
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ「衝撃の物体」にSNS震撼、13歳の娘は答えを知っていた
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 6
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 7
    マスクの7年越しの夢...テスラ初の「近未来ダイナー…
  • 8
    「ホラー映画かと...」父親のアレを顔に塗って寝てし…
  • 9
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 10
    トランプ「首都に州兵を投入する!」...ワシントンD.…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 6
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 7
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中