午後3時のドルは147円後半、日経最高値で円じり安

8月13日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の147円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
Shinji Kitamura
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅高の147円後半で取引されている。東京株式市場で日経平均株価が連日の史上最高値更新となり、前日海外で上昇した円が緩やかに反落した。
ドルは朝方の147円後半から、特段の手掛かりがない中で、昼前には148円前半へ上昇。午後は上昇こそ一服となったものの、147円後半で底堅い動きが続いた。「株高がリスクオンの円安圧力となり、ドル/円を支えた」(みずほ銀行国際為替部為替スポットチーム次長の田中潤平氏)という。
日経平均は一時700円超上昇し、初めて4万3000円台へ乗せた。
円は対ドル以外でも軟調で、ユーロは172円半ばから173円前半へ、豪ドルは96円半ばから後半へ上昇した。もっとも、夏季休暇で参加者が少ないこともあり、円安の勢いは限られた。
ベセント米財務長官は12日、FOXビジネス・ネットワークの番組で、先の雇用統計の大幅下方修正や12日のインフレ統計を踏まえると、9月連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げの可能性があるとの考えを表明。「現在考えるべきことは、遅れを埋め合わせるため、9月に50ベーシスポイント(bp)の利下げを行うべきかどうかだ」と主張した。
発言が伝わった後も、米金利先物市場が織り込む9月の利下げ確率は0.25%が9割超で、0.5%を織り込む動きはほとんど見られなかった。しかし、市場では「大幅利下げの機運はそれほどないが、0.25%の引き下げが連続して行われる可能性は高まってきたのかもしれない」(国内証券アナリスト)として、ドル安地合いがしばらく続くとの指摘が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.93/147.94 1.1678/1.1680 172.77/172.78
午前9時現在 147.77/147.78 1.1677/1.1678 172.56/172.57
NY午後5時 147.83/147.84 1.1673/1.1674 172.59/172.61