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中国CATL、主要リチウム鉱山の生産停止 先物・鉱山株が上昇

2025年08月11日(月)14時42分

 中国の大手車載電池メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)は11日、過剰生産能力に対する取り締まりが強化される中、主要なリチウム鉱山で生産を停止したと発表した。これを受けてリチウム先物と鉱山株が上昇した。写真は同社のロゴ。香港で5月撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)

Rishav Chatterjee Amy Lv Lewis Jackson

[11日 ロイター] - 中国の大手車載電池メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)は11日、過剰生産能力に対する取り締まりが強化される中、主要なリチウム鉱山で生産を停止したと発表した。これを受けてリチウム先物と鉱山株が上昇した。

CATLは、中国南部江西省の宜春にある鉱山のライセンスが8月9日に失効したとし、「可能な限り早期」の更新を申請していると説明。「承認され次第、生産を再開する」と述べた。

広州先物取引所で最も取引が活発な炭酸リチウム先物は発表後に8%上昇し、値幅制限の上限に達した。中国とオーストラリアに上場するリチウム鉱山株は10%超値上がりした。

中国が過剰生産能力に対する強硬な姿勢を強めたことを受け、リチウム価格は7月以降、不安定な状況が続いている。供給サイドの改革が石炭や鉄鋼などの他の商品と同様に、リチウムの生産抑制につながるとの期待が高まっている。

オーストラリア政府のデータによると、CATLが停止した宜春の鉱山の生産能力は炭酸リチウム換算で年間4万6000トン強で、2025年の世界生産見通しの約3%に相当する。

ロイター
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