UBS、脱炭素の金融連合から脱退 大手行の離脱相次ぐ

8月7日、スイスの銀行大手UBSは、脱炭素を目指す国際的な銀行連合「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」から脱退すると表明した。5月1日、スイスのチューリヒで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
Virginia Furness
[ロンドン 7日 ロイター] - スイスの銀行大手UBSは、脱炭素を目指す国際的な銀行連合「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」から脱退すると表明した。
英銀行大手のバークレイズとHSBCも脱退を表明しており、NZBAの先行きが不透明になった。
UBSは、NZBAが初期の目標設定に貴重な枠組みを提供したとしながらも、同行が独自の能力を高めたため、脱退を決めたと説明した。
米政府は、気候変動対策を推進する金融機関への監視を強化しており、今年に入りJPモルガン、シティ、モルガン・スタンレー、マッコーリー、バンク・オブ・モントリオール(BMO)もNZBAを脱退している。
NZBAは2021年の設立。銀行が世界の気候変動目標に沿った事業を行うことを目指し、環境に優しい活動への資金提供や、温室効果ガス排出削減目標の設定を支援してきた。