世界ハイテク株軒並み高、アップル・半導体株が主導 関税巡る懸念後退

7日の株式市場では、ハイテク株が世界的に急伸。2019年9月、米ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ 7日 ロイター] - 7日の株式市場では、ハイテク株が世界的に急伸。半導体大手がトランプ米大統領が警告する100%の関税を回避できる見通しとなったことで、安心感が広がった。 トランプ大統領は6日、米国に輸入される半導体に約100%の関税を課すと表明。ただ、輸入される全ての半導体に適用されるとしつつも、米国内での生産を約束した企業には適用されないとした。 米株式市場午前の取引で、アップルは2%超上昇。トランプ大統領は6日、アップルが米国内の生産拡大に向け1000億ドルを追加投資すると発表。iPhoneへの関税回避につながる可能性がある。 半導体製造装置大手アプライド・マテリアルズ、半導体大手のテキサス・インスツルメンツやブロードコム、半導体受託生産大手のグローバルファウンドリーズは軒並み1.3─5.5%上昇した。 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)も3.1%高、エヌビディアも1.4%高。 一方、インテルは1.4%安。トランプ大統領がインテルのタン最高経営責任者(CEO)の辞任を求めたことが嫌気された。 欧州市場では、オランダの半導体製造装置のASMLとASMインターナショナルがともに3%超高、BEセミコンダクターが4.7%高、独インフィニオンが0.9%高。 アジア市場でも、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が約5%上昇し、最高値を付けたほか、サムスン電子は2.5%、SKハイニックスは1.4%それぞれ上昇した。