メルセデス、乗用車部門利益率4─6%と予想 関税の影響4.18億ドル

7月30日、ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツは、今年の乗用車部門の利益率が4─6%になるとの見通しを示した。上海の自動車ショーで4月24日撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)
Amir Orusov Alessandro Parodi
[30日 ロイター] - ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツは30日、今年の乗用車部門の利益率が4─6%になるとの見通しを示した。
関税の影響は約150ベーシスポイント(bp)。同部門の支払利息・税金控除前利益(EBIT、調整後)に3億6200万ユーロ(約4億1800万ドル)の影響が出る見通し。
2月時点では乗用車部門の利益率を6─8%と予想していたが、関税の影響が含まれておらず、4月に予想を撤回していた。
モーニングスターによると、メルセデスは欧州からの対米輸出がメキシコやカナダからの対米輸出よりも多く、米国と欧州連合(EU)の通商合意で特に恩恵を受けるとみられる。
第2・四半期のEBIT(調整後)は19億9000万ユーロ(23億ドル)と約半減。売上高は9%減の331億5000万ユーロだった。関税のほか、乗用車とバンの販売減少が響いた。
同社は通期の連結売上高が乗用車事業とバン事業の双方で昨年の水準を「大幅に下回る」と予想した。