ニュース速報
ワールド

豪中銀副総裁、第2四半期CPI「歓迎すべき」 慎重姿勢も強調

2025年07月31日(木)10時34分

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハウザー副総裁は31日、前日発表の第2・四半期消費者物価指数(CPI)について、非常に歓迎すべきもので、中銀の予想通りだったと述べた。写真は2016年3月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/David Gray)

[シドニー 31日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハウザー副総裁は31日、前日発表の第2・四半期消費者物価指数(CPI)について、非常に歓迎すべきもので、中銀の予想通りだったと述べた。同時に、段階的かつ慎重に金利を引き下げていく姿勢を改めて強調した。

シドニーで開かれたイベントで「昨日の(CPI)データは非常に歓迎すべきものだった」と述べた。

一方で「不確実性があるということも言っておきたい。われわれは手探りで進めている。理事会の決定であり、個人の決定ではない」とも語った。

オーストラリア統計局が30日発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.7%上昇と、過去4年以上で最も低い伸びとなった。コアインフレ率も3年ぶりの低水準で、市場では来月の利下げ観測が強まった。

ハウザー氏は労働市場が依然として完全雇用に近い中、失業率はなお低水準だと指摘。失業率が大きく上昇すれば中銀は対応せざるを得ないが、それは中心的なシナリオではないとした。

中銀が市場の予想外の決定をする傾向が強まっていることについて問われると、予測不可能性は常態ではないと強調。「衝撃は時折あるだろうが、予測不可能でも正しい措置を取ることを望む」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザ人道財団へ3000万ドル拠出で合意

ワールド

パレスチナ国家承認は「2国家解決」協議の最終段階=

ワールド

トランプ氏、製薬17社に書簡 処方薬価格引き下げへ

ビジネス

米PCE価格、6月前年比+2.6%に加速 関税措置
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 9
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中