日経平均は4日続落、日米中銀イベント控え様子見

7月30日、東京株式市場で日経平均は4日続落し、前営業日比19円85銭安の4万0654円70銭で取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落し、前営業日比19円85銭安の4万0654円70銭で取引を終えた。日米の中銀会合の結果公表を控えて様子見ムードが強まり、方向感の乏しい展開が続いた。相場全体の動きは小さかった一方で、決算を手掛かりにした物色は引き続き活発だった。
日経平均は前営業日比69円高と小幅高でスタートしたが、すぐにマイナス圏に沈み、前場前半に117円安の4万0556円61銭まで下落した。ただ、売りがどんどん強まる展開にはならず、取引一巡後は一進一退の値動きが継続。後場は一段と見送りムードが強まり、膠着感の強い相場展開となった。一方、足元で本格化する企業の決算発表を手掛かりにした個別物色もみられた。
市場では「決算が良い銘柄に関しては買いも入り、相場の底堅さは確認されている」(岡三証券のシニアストラテジスト・大下莉奈氏)との声が聞かれた。ただ、目先については「日米関税交渉の合意によって不透明感は後退したが、今後の業績に対する不安の解消までには至っていない」(大下氏)として、積極的に上値を追える状況ではないという。国内政治の動向が不透明な点も重しになりやすい、との指摘があった。
TOPIXは0.4%高の2920.18ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.4%高の1502.94ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆9430億0200万円だった。東証33業種では、非鉄金属、繊維製品、海運など26業種が値上がり。空運、サービス、パルプ・紙など7業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.38%高の753.88ポイントと小幅に反発した。
個別では、住友ファーマが16%超高で、プライム市場の値上がり率トップ。一部証券会社による目標株価の引き上げが手掛かりとなった。一方、後場に決算を発表した村田製作所は3%安だった。アドバンテストは1%安。
フジクラは8%超高、古河電気工業は6%超高と大幅高となった。指数寄与度の大きい東京エレクトロンは小幅高、ファーストリテイリングは1%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1071銘柄(65%)に対し、値下がりが482銘柄(29%)、変わらずが71銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 40654.70 -19.85 40744.53 40,556.61─40,744.53
TOPIX 2920.18 +11.54 2911.41 2,905.19─2,921.07
プライム市場指数 1502.94 +5.94 1497.91 1,495.36─1,503.34
スタンダード市場指 1415.21 +5.39 1409.86 1,409.27─1,415.48
数
グロース市場指数 975.84 +3.73 972.46 965.03─975.84
グロース250指数 753.88 +2.86 751.14 745.00─753.88
東証出来高(万株) 197694 東証売買代金(億円) 49430.02