ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は反発、円安や米テックの好決算受け 日銀は無風通過との見方優勢

2025年07月31日(木)12時03分

 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比366円21銭高の4万1020円91銭と反発した。写真は東京証券取引所で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 31日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比366円21銭高の4万1020円91銭と反発した。為替が円安に振れたほか、日米企業の底堅い決算を背景に、前場を通して上値を追う展開となった。きょうは日銀が金融政策決定会合の結果と展望リポートを発表するが、市場では無風通過との見方が優勢となっている。

日経平均は38円高と小幅高でスタートした後、じり高の展開となり、前場終盤に385円高の4万1040円14銭まで上昇した。外為市場でドル高/円安が進んだことのほか、米マイクロソフト、米メタの決算を受けて時間外取引で各社の株価が急騰し、米株先物3指数が底堅く推移したことも支えとなった。

大和証券の林健太郎シニアストラテジストは、株高の背景には投資意欲の上向きもあると指摘。「米IT大手の好決算を受けて、市場が近々リスクオンに傾くとの期待が高まっている」とした。日本株も米株高に追随することが想定されるため、幅広い業種で買いが広がっているという。

TOPIXは0.73%高の2941.57ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆3748億5200万円。東証33業種では、値上りが非鉄金属、ガラス・土石製品、保険、電気機器、機械など29業種、値下がりがその他製品、輸送用機器など4業種だった。

きょうは日銀が金融政策決定会合の結果と展望リポートを発表するが、市場では政策の現状維持がコンセンサスとなっており、結果を受けた後の株価の動きは限定的となりそうだ。

決算銘柄では、京セラが9%超高、村田製作所が6%超高となったほか、ヤマトホールディングス、アステラス製薬が6─8%超高となった。パナソニック ホールディングスは2.90%安でさえなかった。

そのほか主力株では、ソフトバンクグループが2%超高、フジクラが6%超高。半面、アドバンテストは小幅安、任天堂は1%超安とさえなかった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1230銘柄(75%)、値下がりは338銘柄(20%)、変わらずは55銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=下落、経済指標受け 半導体関連が軟調

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、一時150円台 米経済堅調

ビジネス

再送-アマゾン、第3四半期売上高見通しが予想上回る

ビジネス

アップル、4─6月期業績が予想上回る iPhone
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 9
    【クイズ】2010~20年にかけて、キリスト教徒が「多…
  • 10
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 10
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中