仏ケリング、第2四半期は15%減収 グッチの不振響く

フランスの高級ブランド大手ケリング が29日発表した第2・四半期決算は、売上高が前年同期比15%減の37億ユーロ(43億ドル)となった。グループの利益の大半を稼ぎ出すイタリアの「グッチ」の売上高が同25%減の14億6000万ユーロに落ち込んだことが響いた。写真は同社のロゴ。パリの本社で2023年2月撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
Mimosa Spencer Tassilo Hummel
[パリ 29日 ロイター] - フランスの高級ブランド大手ケリング が29日発表した第2・四半期決算は、売上高が前年同期比15%減の37億ユーロ(43億ドル)となった。グループの利益の大半を稼ぎ出すイタリアの「グッチ」の売上高が同25%減の14億6000万ユーロに落ち込んだことが響いた。
ケリングの最高財務責任者(CFO)は関税対策として、米国でさらに価格を引き上げる方針を示唆した。
富豪ピノー一族が支配権を持つケリングは、2年間にわたる売上高の減少を受けて、投資家から業績回復と債務削減を迫られている。
同社の純債務は6月時点で95億ユーロと、昨年末時点の105億ユーロから主に不動産売却により減った。さらに店舗ネットワークを縮小し、今年末までに最大80店舗を閉鎖する計画だ。
過去2年で同社株価は約60%下落している。先月には次期最高経営責任者(CEO)に仏自動車大手ルノーの前CEOルカ・デメオ氏を起用し、9月に就任する人事を発表した。