韓国LGエナジー、43億ドルの電池契約締結 関係筋「テスラに供給」

7月30日、韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)は、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を世界的に供給する期間3年、43億ドル規模の契約を結んだと発表した。写真は同社の電池セル。ソウルで2024年4月撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 30日 ロイター] - 韓国の車載電池大手LGエナジー・ソリューション(LGES)は30日、リン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を世界的に供給する43億ドル規模の契約を結んだと発表した。相手先は明らかにしなかった。
同社は米テスラやゼネラル・モーターズ(GM)を主要顧客に持つ。LFP電池が自動車に使用されるのか、エネルギー貯蔵システムに使用されるのかについても明言しなかった。
関係者によると、相手先はテスラで、エネルギー貯蔵システム用電池が対象。電池はLGESの米国工場から供給される見通しという。
LGESによると、契約期間は2027年8月からLFP電池30年7月までの3年。相手先との協議次第で契約期間を最大7年延長し、供給量を増やすオプションが含まれている。
LGESは米ミシガン工場で5月にLFP電池の生産を開始した。同社は米国でLFP電池を製造する数少ない企業の一つ。LFP電池は米市場でほとんどプレゼンスのない中国企業が長年独占してきた。
韓国を含む世界各国は米国との関税合意に奔走している。こうした中、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は28日、韓国サムスン電子から半導体を調達する165億ドル規模の契約を結んだと明らかにしている。