香港のステーブルコイン、初の発行許可は来年初めに=金融管理局

7月29日、香港金融管理局(HKMA)は法定通貨などに連動して価値を安定させる暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の初めての発行許可が来年早々になるとの見通しを示した。写真は2020年6月、香港のビクトリア・ハーバーで撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 29日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA)は29日、法定通貨などに連動して価値を安定させる暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の初めての発行許可が来年早々になるとの見通しを示した。
香港では5月に承認されたステーブルコイン規制の枠組みが8月1日に発効する。
市場では年内に最初の発行が許可されると見込んでいたが、HKMAの慎重な姿勢がうかがえる。
HKMAの陳維民(ダリル・チャン)副総裁は、第1弾は「ごく一握り」の発行許可になると強調した。
ステーブルコインについてHKMAは、付随するリスクにも警鐘を鳴らしている。29日の声明では市場参加者に情報発信で細心の注意を払うことや、誤解を与えたり非現実的な期待をあおったりする表現を慎むことを改めて通知した。
副総裁によると、これまでにHKMAと接触した金融機関の大半は、香港ドルと米ドルに連動したステーブルコインの発行を模索しているという。