米アップルのクレジットカード事業、JPモルガンが提携合意間近=WSJ

7月29日、米アップルのクレジットカード事業を巡り、米銀行最大手JPモルガン・チェースが同業ゴールドマン・サックスに代わって提携を結ぶことで最終段階の交渉を進めていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。写真はアップルペイのロゴ。2023年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - 米アップルのクレジットカード事業を巡り、米銀行最大手JPモルガン・チェースが同業ゴールドマン・サックスに代わって提携を結ぶことで最終段階の交渉を進めていると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が29日報じた。事情に詳しい情報筋の話としている。
アップルのクレジットカード事業はゴールドマンとの提携で2019年に発足し、手数料無料やキャッシュバックなどの特典を提供して顧客獲得を目指した。ゴールドマンは消費者向け銀行業務の柱と位置付けたものの収益が苦戦しており、提携先をJPモルガンへ切り替える交渉が昨年始まった。
JPモルガンは米国最大級のクレジットカード発行会社としてアップルのクレジットカード事業を追加することで、ライバルのアメリカン・エキスプレスやキャピタル・ワンなどに対抗し、消費者向け銀行業務を強化することが狙いだ。
JPモルガンとゴールドマン・サックスはWSJの報道についてのコメントを拒否した。アップルはロイターのコメント要請に直ちには応じなかった。
ゴールドマンはもともと主力事業だった投資銀行業務と取引業務に軸足を移しており、JPモルガンへ引き継ぐ場合にはアップルのクレジットカード事業の提携を解消する。