ドイツ銀、ECB利下げ予想を撤回 次の政策変更は利上げ

ドイツ銀行は29日、欧州中央銀行(ECB)が追加利下げを実施するとの予想を撤回し、次の政策変更が2026年末の利上げになるとの見方を示した。ラガルドECB総裁、24日撮影(2025年 ロイター/Heiko Becker/File Photo)
[29日 ロイター] - ドイツ銀行は29日、欧州中央銀行(ECB)が追加利下げを実施するとの予想を撤回し、次の政策変更が2026年末の利上げになるとの見方を示した。
米国と欧州連合(EU)が関税交渉で合意したことが背景。
ドイツ銀行のアナリストは「合意が成立したことで、通商政策が追加利下げの理由になりにくくなった」とし「追加緩和はリスクシナリオとなった」と述べた。
ゴールドマン・サックスとBNPパリバも先週、ECBの今年の利下げ予想を撤回。HSBCも利下げは終了したとの見方を改めて表明した。
LSEGのデータによると、短期金融市場は年内の25ベーシスポイント(bp)利下げの確率を55%前後と予想。その後、2026年9月までに利上げに転じる可能性をわずかながら織り込んでいる。